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食品のリサイクル

食品も重要な資源であり、世界には十分な食料が得られずに苦しんでいる人たちもたくさん存在します。日本では現在食料がなくて困るという経験をした人は少ないでしょうが、実際のところ日本は食料自給率の非常に低い国ですから、万が一貿易にトラブルが生じると一気に食糧難になる可能性もあるのです。資源の有効利用と環境ほどのため食品を無駄にすることなく使い、廃棄物を抑制することを目的に作られたのが「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」、通称食品リサイクル法です。近所のスーパーでは賞味期限が切れた食品が売られることはありませんが、だからと言ってすべてが完売しているわけではありません。そこには売れ残りもありますし、飲食店での期限までに使われなかった食材や食べ残し、食品工場などで発生する商品にならない端の部分や不良品など、膨大な量の食品廃棄物が毎日発生しています。こうした食品は、そのまま捨てると生ゴミとなって焼却処分されるのですが、食品リサイクル法では食品廃棄物の発生をできるだけ抑制し、発生した食品廃棄物の中でも使い道があるものはリサイクルに回すことが定められています。たとえば家畜などの飼料に使えるものは飼料として使い、堆肥などの肥料を作れば有機農業に最適の安全な肥料を得ることができます。現在では飼料として使われることが最も多く、再生利用されている中の70%以上を占めますが、資料や肥料以外にもメタンやエタノールなどを原料として使われることもあります。食品製造業や、外食産業などの食品関連事業者は食品リサイクル法の規定にそって食品の再生利用に取り組む義務があり、コンビニや大手外食チェーンなど、年間100tを超える食品廃棄物を出す多量発生事業者は、廃棄物の発生量やリサイクルの状況などを定期的に報告することが義務付けられており、適切なリサイクルが行われているかをチェックされています。家庭での食品の廃棄まで規制されているわけではありませんが、無駄のない買い物をして、食品を捨てることのないような生活をすることも、一人一人にできる食品リサイクルだといえるでしょう。

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