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リサイクルのデメリット

リサイクルというと、いいことばかりのように思われがちですが、実際にはデメリットもあります。それは、コストがかかりすぎるという点です。現在行われているリサイクルの場合、資源から製品と作り出したほうが、リサイクルするよりも安くつきます。そもそも、使い終わった製品を原料にするためには、その製品を資源に近い状態にまで戻す手間が発生します。そもそも、リサイクルするための材料を集めてリサイクル工場まで運ばなければなりませんし、そのリサイクル工場もあちこちにあるわけではありませんので種類によってはかなりの距離を運搬することになります。そうなると、そうして運搬するための人件費はもちろん、運搬するトラックのガソリンやリサイクル工場のエネルギー源となる燃料を考えると、お金の面だけではなく資源の面でも実際には節約になっていなかったりするのです。確かにリサイクル製品が新しく資源から作られた製品よりも高値で販売されるのには違和感がありますし、それは環境保護への寄付だと思って高値を容認したとしても、リサイクルのために膨大な燃料が使われているというのは問題でしょう。しかし、これらの問題は今後改善されていく可能性もあります。リサイクル工場がもっとあちこちに作られるようになれば、運搬にかかる費用や燃料は削減することができますし、いまよりもっと効率よくリサイクルできるように技術の改良が進むことも考えられます。中途半端にリサイクルを行っている現状が最も高コストなのであって、もっとリサイクルが大規模に行われるようになれば、コストが下がる可能性もあるでしょう。とはいえ、現状ではまだリサイクルには高コストというデメリットがあることも確かですから、私たちも「これはリサイクルに回すから」というのを免罪符にすることなく、消費を控えることも心がけていかなければなりません。リサイクルは大切ですが、よいことばかりではないということも肝に銘じておきましょう。

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