自然は、石炭や石油などの化石資源だけではなく、木材や植物などさまざまな資源を生み出します。その資源を使ってわれわれ人間は製品を作り、使った後の製品はゴミとして廃棄されます。昔のように、製品といっても木製のものであったり、食料品など捨ててもまた土にかえって資源を育てる自然の一部となるものが多かったときは、自然にリサイクルがなされていました。人間も自然の一部として暮らすことができていたのです。しかし、技術が進み、プラスチックや金属など、そのままでは自然に還らない材質を使った製品が多くなり、その原料を得るために以前とは比べ物にならない量の資源が使われるようになりました。そうして私たちの暮らしは便利になっていきましたが、それと同時に自然に還らないごみや、限界の見えてきた資源に焦りを感じるようになっていったのです。もちろんそうした製品を作るのをやめて昔ながらの生活に戻れば問題のないのかもしれませんが、一度進んだ技術は戻すことはできず、私たちも便利な生活に慣れた今、環境のためとはいえ不便な生活に逆戻りすることは考えられません。そこで注目されているのがリサイクルです。使ったゴミが自然に還らないのならば、それを資源として再利用することはできないだろうか、というのがリサイクルの基本的な考え方です。それが可能であれば、ゴミが減らせると同時に資源の節約にもなるなど、一石二鳥の効果が上げられます。そこで、現在では最先端の研究として廃棄物から資源を取り出したり加工したりする技術が生み出されています。ペットボトルや空き缶などおなじみのリサイクル品はもちろん、車の部品や電池などは使えるところだけ再利用したり、捨ててしまうものをリサイクルショップやオークションなどを活用することで他の人がまた使うなど、資源の有効利用が行われるようになってきたのです。しかし、まだまだ消費している資源の量やゴミの量を考えると十分ではなく、今後より一層のリサイクル推進が必要だといわれています。このサイトでは、リサイクルとは何か、実際にどんなリサイクルが行われているのかなどをご紹介していきましょう。

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